雑記

【解説】闇金から借りたお金を返す必要はない

闇金からお金を借りて返せなくなった場合、基本的には脅迫されるので非常に厳しい状況に追い込まれます。

しかし、闇金問題は適切な機関に相談することで解決できるので、諦めずに対処をすることが重要です。

以下に、闇金のお金を返せなくなったときの対処法を詳しく説明します。

闇金は返す義務がない

まず前提として、闇金は返す必要(義務)がありません。

なぜなら、法定外利息による契約は民法第90条の公序良俗違反に該当するからです。

また、不法の原因で給付を行った者は給付した物の返還請求ができないとする不法原因給付(民法708条)の規定も該当します。

無効な契約なので、法律上返還義務がないのです。

1. 闇金への連絡・返済を止める

はじめに闇金への連絡を一切絶ち、返済も完全に止めてください。

闇金と連絡を取り続ける限り、脅迫や嫌がらせがエスカレートする可能性があります。

  • 電話番号の変更・着信拒否: 闇金の電話番号を着信拒否設定にし、可能であれば自分の電話番号も変更することを検討しましょう。
  • 引っ越し: 嫌がらせがひどい場合は、一時的に引っ越しをすることも有効です。

2. 警察に相談する

闇金からの取り立ては違法行為です。警察に相談することで、闇金への対応を依頼できる場合があります。

  • 被害届の提出: 脅迫や暴力など、具体的な被害を受けている場合は、被害届を提出しましょう。
  • 証拠の提出: 通話の録音、メール、手紙など、闇金とのやり取りの証拠をできるだけ多く集めて、警察に提出しましょう。

3. 弁護士・司法書士に相談する

闇金問題に強い弁護士や司法書士に相談しましょう。

専門家が間に入ることで、闇金との交渉を有利に進めることができます。

  • 無料相談: 多くの弁護士事務所や司法書士事務所では、闇金問題に関する無料相談を実施しています。まずは気軽に相談してみましょう。
  • 交渉の代行: 弁護士や司法書士は、あなたの代理人として闇金と交渉してくれます。
  • 法的手続き: 必要に応じて、法的手続き(支払い督促、訴訟など)を取ってくれます。
  • 受任通知: 弁護士や司法書士から闇金へ「受任通知」を送付し、以降、闇金は本人ではなく代理人である弁護士らとやりとりしなければならない状態にします。

4. 国民生活センター・消費生活センターに相談する

国民生活センターや消費生活センターでは、闇金問題に関する相談を受け付けています。

解決方法のアドバイスや、適切な相談窓口の紹介をしてくれます。

消費者ホットライン全国共通の電話番号「188(いやや!)」に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。

給与のファクタリング取引と称するヤミ金に注意!-高額な手数料や強引な取り立ての相談が寄せられています-(国民生活センター)

5. その他の相談窓口

法テラス: 経済的に余裕がない人でも法的トラブルを解決できるよう支援する公的機関です。闇金問題に関する相談も受け付けています。

ヤミ金からお金を借りてしまいました。どうすればいいですか。-法テラス-

日本クレジットカウンセリング協会: 多重債務者向けの無料相談を実施しています。

闇金に返済してはいけない理由

闇金は法外な利息を請求し、違法な取り立てを行います。一度返済してしまうと、「この人はお金を払う」と認識され、さらに多くの金銭を要求される可能性があります。また、闇金に返済することは、違法行為に加担することにもつながります。

闇金被害に遭わないために

  • 「即日融資」「審査なし」などの甘い言葉に騙されない。
  • 貸金業登録番号を確認する。
  • 金利や返済条件をしっかり確認する。
  • 少しでも怪しいと思ったら、絶対に借りない。

まとめ

闇金のお金を返せなくなったときは、消費者センターや警察、弁護士などに相談してください。

重要なのは、「闇金は犯罪組織である」と認識し、毅然とした態度で対応することです。

多くの支援機関が協力してくれるので、諦めずに、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。

-雑記

© 2024 サムライ法律ノート